縦型洗濯機の内部は意外と汚れているものです。常に湿気のある状態ですから仕方ありません。これ位酷くなりますと、洗濯物に付着してきますので、衣類を洗濯をして綺麗にしているのか反対に汚しているのか?となってしまうかもしれませんね。
このような状態で洗濯槽クリーナーをしようしても効果は無いと思います。一度分解クリーニングをして綺麗にしてから、毎月一回洗濯槽クリーナーを使用しますと、キレイさを維持できます。
縦型洗濯機クリーニングは意外と時間がかかります。今回は乾燥機能付きの8キロの日立製でしたが、二人で2時間半かかりました。
これだけの汚れを落とすのは中々大変です。高圧洗浄機を使用するのですが、汚れたものが飛び散らないようにする必要があります。カビ取り剤も使用したりします。
実はその前の段階になりますが、洗濯槽を取り外す作業が中々厄介です。パスセーターと呼ばれる洗濯機の底の回転羽根を取り外してから、洗濯槽を固定するネジがありますが、そのネジを取るのがまずは難関です。特別なドリルを使用しますがかなり大きな音がします。締める時にも電動ドリルを使用して締めないと緩んできます。
ネジを取り外したあとですが、洗濯槽が固着していて簡単に取れる事はまずありません。プーラーと呼ばれる器具を使用して、本体から取り外すのですが、一般的な市販のプーラーでは爪が引っ掛からないタイプがあります。その為に私どもでは特別に作った器具を使用します。
過去に何度も経験してきて色々と対応してきた結果に得たものです。洗濯槽を外したら後は洗濯機の内部を洗う者と、外した部品を洗う者に分かれて作業します。洗濯槽などの部品は外で洗います。汚れが飛び散らないような工夫をしております。
写真の様に新品のようになりました。
洗濯機の耐用年数は6年ですので、私どもでは耐用年数を越えた洗濯機の対応はしておりません。
洗濯機の構造は簡単ではありますが、毎日結構ハードな仕事をしているのが洗濯機ではないかと思います。その分劣化もしやすいのだと思います。
過去には色んな不具合がありました。音が大きくなったとか、水が漏れた、蓋が変形した、水が止まらなくなった、ネジが折れた。
年数が経てば経つほどその可能性が高くなります。使用の仕方によってはいつも3年で故障していて、3年ごとに買い替えてしているとおっしゃるお客様もいましたので、使用頻度によってはそうなるのかもしれません。
洗濯機の本体価格に比べて掃除代金が少し高く感じるかもしれませんが、掛かる作業時間を考えると仕方ない部分ですので、年数が経って汚れた洗濯機はクリーニングするか買い替えるかの選択は必要です。