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エアコンクリーング施工方法の違い

家庭用壁掛けエアコンのクリーニング方法ですが、どの業者に頼んでも大して変わらないのではないかと思っているお客様も多いかと思います。しかし施工方法は決して同じではありません。

一般的な施工方法としては、外装部・ルーバー・フィルター・お掃除ユニットを外して電装部を養生して、エアコンカバーを本体に掛けてから洗剤を塗布して、しばらくしてから水で洗い流すというものです。上の写真の様な感じです。3年程前には私どももこのような施工方法でした。

というのもその施工方法しか知らなかったからです。使用する洗剤も様々でして強い洗剤を掛けてお掃除を速く終わらせるという業者もいますが、私どもではなるべく環境やエアコンに優しい洗剤を使用しています。

一般的な方法で施工した場合ですが、一人で作業した場合にはノーマルエアコンで1時間~1時間半程度。お掃除ロボット付きでしたら2時間~2時間半程度かかります。

この施工方法の問題点としては、熱交換器や送風ファン・ドレンパン等の汚れを落としきれない所にあります。また電装部に洗剤が掛かる危険性があります。ファンモーターの軸に洗剤が掛かり軸が錆びる可能性もあります。そうなりますと何かの時に送風ファンを取り外そうとした場合には困難な事があります。

更に問題なのが、送風ファンを高圧洗浄機で洗い流す時ですが、その汚水が熱交換器の裏側に飛び散ります。熱交換器を表面から高圧洗浄機で洗い流しても、実は裏側まで貫通しません。表面的にはキレイに見えても実際には内部や裏側にカビや埃が残っていてそれが臭いの原因になります。

また送風ファンですが、高圧洗浄機で洗い流した時には、濡れていてキレイになったように見えますが、実際にはカビはそう簡単には落とす事ができません。カビ取り剤を室内で噴霧する事も臭いがきつくて、中々やりにくいと言えます。

結局のところ、一般的な施工方法では、落としきれない部分があり、汚れがかなり残るといえます。

更に上位の施工方法としては、電装部・ドレンパン・送風ファンまで取り外してお掃除するという施工方法です。

上の写真のような段階まで分解してから、カバーを掛けて洗剤を掛けて洗い流すという施工方法になります。

この段階まで分解した場合ですが、ドレンパンをキレイに出来ますし、送風ファンも外して洗える為にキレイに出来ます。私どもでは、送風ファンを高圧洗浄機で洗い流した後にカビ取り剤に暫らく漬け込んでおき、更に高圧洗浄機で洗い流します。

送風ファンを付けたまま洗浄しますと、汚水が飛び散りますが取り外してある為にその心配がなくなります。電装部も外してある為に水が掛かって故障するという心配もなく思いっきり熱交換器を洗い流す事もできます。裏側からも洗う事も可能です。

この施工方法を私どもでは、普通のコースとして施工しております。但しメーカーや機種によってはドレンパンが外せない場合や送風ファンが左壁との隙間がある程度ないと外せない事もあります。

ここまで分解すればかなりの汚れは取り除く事ができますが、実は汚れを落とせない部分があります。それは裏ドレンと言われる部分ですが、ドレンパンは下側は外せても上の部分は外せない為にその部分には汚れが残ります。ただ下のドレンパン程には汚れてはいません。

この施工方法でクリーニングした場合ですが、ノーマルエアコンで2時間~2時間半程度かかります。お掃除ロボット付きエアコンですと、3時間~3時間半程度かかります。

ドレンパン・送風ファン・電装部・ファンモーターまで外した施工方法の場合には、別料金としている業者が多い様ですが、私どもでは通常の料金施工方法としております。またこの施工方法を完全分解と呼ぶ業者もありますが、正確には完全分解ではありません。

背抜きという施工方法が下の写真です。

この施工方法は、熱交換器のみを残して全て取り外す施工方法です。完全分解と言えます。この状態からカバーを掛けて洗い流すという方法です。取り外した部品はキレイにできますし熱交換器もむき出しになりますのでかなりキレイに洗う事ができます。ただ、この状態に分解するのはかなり難しいです。それと熱交換器を壁に掛けた状態で洗い流すのにはやはり限界があります。

私どももこの施工方法も可能ではありますが、今は壁から取り外しての完全分解をしております。

エアコンを壁から取り外して完全分解クリーニングしている業者はかなり少ないと思います。ただこの施工方法であればはぼ全ての汚れは取り切る事ができます。但し、エアコンを壁から取り外すという事はエアコンの室内機と室外機を流れている配管を一旦外す必要があります。その取り外しと取り付けの時間にかなりかかります。

私どもでは壁から取り外して完全分解クリーニングする場合には現在は二人でお伺いするようにしております。二人での作業時間ですが、ノーマルタイプで2時間半~3時間。お掃除ロボット付きで3時間半~4時間程かかります。

長年エアコンのお掃除をしたことがないという場合や、エアコンを完全にキレイにして欲しいというお客様にはお勧めです。

こういう完全分解クリーニングをしなくてはならない状態になるまでの汚れになる前の軽い汚れの状態の2年に一回程度のお掃除が本当はお勧めです。