家庭用壁掛けエアコンクリーニングを依頼される場合に、ノーマルタイプのエアコンとお掃除ロボット付きのエアコンの違いがよく分ってないお客様がいらっしゃいます。
お掃除ロボット付きかどうかでクリーニング代金が変わりますので、何がどう違うのかを書いて行こうと思います。
お掃除ロボット付きエアコンとは、正確に言いますと「フィルター自動お掃除ロボット付きエアコン」となります。つまりはエアコンに付いているフィルターを自動でお掃除するロボットが付いているかどうかという事です。
仕組みとしては、細かい目のフィルターをブラシが通って埃をダストボックスに収納する方法とホコリを室外に吐き出す方法とがあります。
何となくですが、お掃除ロボットが付いていればエアコンのお掃除をしなくて良いと勘違いしそうですが、実際には自動でお掃除してくれるのはフィルターだけとなります。
熱交換器という部分の前にお掃除ロボットが付いているのがお掃除ロボット付きエアコンになります。それが付いている分だけどちらかと言いますと、エアコンの形が出っ張った形になります。
さてそのお掃除ロボットが付いていますと、何故クリーニング代金が高くなるかと言いますと、その分部をエアコンから取り外さないとエアコンの熱交換器の部分を洗浄する事が出来ないからです。
またお掃除ロボット自体も汚れますので、お掃除する部分が増えてきます。それを分解するためには、それなりの技術がいりますし、経験も少ないと分解と組み立てにかなりの時間がかかります。
またエアコンの右側に大体基盤がありますので、右壁とエアコンの隙間が少ないと分解が出来ないということにもなります。
お掃除ロボット付きエアコンの多くはリビングに設置されていることが多いのですが、キッチンに近いという事、使用頻度が高いということで最もエアコンが汚れやすい場所となります。
油を吸ったフィルターが油とホコリとが一緒になっていて、フィルターが目詰まりしているのをよく見かけます。
ホコリを室外に排出する方法のお掃除ロボットの場合には、途中の配管が詰まっていて全く機能していないということもあります。
この頃では電気屋さんのエアコン販売コーナーに行ってみてみますと、実にお掃除ロボット付きのエアコンが多いのですが、お掃除している立場から言いますとあまりお勧めはしないということになります。残念ながらその機能自体がまだまだ未完成ではないかと感じます。
お掃除代金も高くなりますし、ノーマルタイプのエアコンを購入して分解クリーニングのタイミングを早めにした方がキレイな状態で使える事になります。
お掃除ロボットが付いている分だけエアコンの部品が多くなり、その分故障する部分も多くなるとも言えます。
またお掃除ロボットの部分をお掃除する時ですが、メーカーによっては電気部品が付いているためにそれが簡単に外せずに水洗い出来ない事もあります。
上記の写真のお掃除ロボットは水洗いが出来る種類になります。お掃除が必要だという事を前提としてエアコンを製造して欲しいとメーカーに対しては思うのですが、その点を考えて製造しているメーカーがお掃除する立場としてはお勧めとも言えます。
お掃除ロボット付きかどうかの見分け方ですが、出っ張った形であったり、フィルターが簡単に外せなかったり、ダストボックスがあったり、フィルターの目が細かい、またはリモコンに「お掃除」とかのボタンがあったりするのがお掃除ロボット付きエアコンになります。