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エアコンの送風ファンの汚れは壁に取り付けたままでは落とせない。

多くのエアコンの送風ファンは黒です。しかしこの日立のお掃除ロボット付きのエアコンの送風ファンはグレー。施工前の写真で分かる様に、カビがこびりついてファンが変色しています。

このファンの汚れを一般的な施工方法、壁に取り付けたままで落せるかということですが、はっきり言って無理です。下の写真はファンを取り外して、カビ取り剤を何度も噴霧した結果。それでも未だ完全には取り切れていないのが分かると思います。

テレビのコマーシャルで、エアコンクリーニングをしているのを見られた事があると思いますが、エアコンの下の送風ファンに高圧洗浄機で洗い流してみたら真っ黒な汚水が流れてくるといものです。

エアコンクリーニングの洗剤は専用のアルカリ洗剤を使います。しかしそれではカビは取れません。かと言って室内で思いっきりカビ取り洗剤を掛けられるかと言えば、臭いが臭くてそれも無理です。例えかけられたとしても限界があります。黒いから分からないだけで実はカビは取り切れていないのが現状です。

私どもも3年程前までは、一般的な施工方法でクリーニングをしておりました。汚れた汚水もお客様に見てもらい、エアコンの施工後を見てもらってましたが、濡れた状態でしたから、汚れが取れたように見えただけだったのです。

その事に気付かせてもらったのが、この日立のグレーの送風ファンでした。一般的な施工方法では綺麗にするには限界があることに気付いて、中途半端なお掃除は売りたくないという思いから、研修を受けて送風ファンやドレンパンや電装部も外してクリーニングするという施工方法に切り替えていきました。

そして今では更に進めてエアコンを取り外して完全分解クリーニングという施工方法も取り入れております。

汚れが取り切れていないと気付いてから、取り外したファンをカビ取り剤を付けてブラシで洗ったりもしますが、今ではカビ取り剤を入れた筒をいつも持っていてその中にしばらく漬け込むという方法で汚れを取っております。この施工方法ですとほぼ完全に採り切れます。

しかしまあ皮肉な事に、この日立の送風ファンだけは唯一サイズが一回り大きくて筒の中に入らない。という事で完全には取り切れてません。下の写真には色がまだ残っているのが見えると思います。

これも筒の中に暫らく漬け込めたならば、スッキリ綺麗なグレーに戻っていると思うのですが、残念。

もう一点、送風ファンを壁に取り付けたまま洗浄した場合ですが、送風ファンを高圧洗浄機で下から洗い流した時に、そのカビや埃の汚水が跳ね上がり熱交換器の裏側に付着してしまいます。熱交換器の前から高圧洗浄機で洗い流しても残念ながら水が裏側まで貫通しません。という事で熱交換器に付着した汚れが残ってしまいそれが臭いの元になってしまいます。

機種や設置場所によっては送風ファンを簡単には外せないこともあるのですが、出来る限り送風ファンは取り外して洗浄した方がベストです。