壁掛けエアコンをクリーニングした時に真っ黒いに汚水が流れてきて、それを見てこんなに汚れていたのかとお客様が驚きます。テレビのコマーシャルで見られた事もある方は多いと思います。
この汚れの正体ですが、主に送風ファンに付着したカビとホコリです。送風ファンの上には熱交換器があり、送風ファンに覆いかぶさっているような感じです。冷房を使用しますと、結露で熱交換器がベチャベチャに濡れてその下には送風ファンがありますので、湿気でカビがとても生えやすい状況になります。
熱交換器の方は空気を吸い取る部分なので、その前にはフィルターがあります。フィルターでホコリを吸い取るのですが、フィルターが汚れていたりして吸い取り切れなかったホコリが熱交換器にも付着してしまいます。
送風ファンを取り外して熱交換器を洗った場合には、こういう真っ黒な汚水が出ることは無くて、どちらかと言いますと、透明に少し茶色っぽい場合が多いです。つまりはカビではなくて、ホコリであったり、キッチンに近い所に設置してある場合には油を吸っているので、そういう色の汚水になります。
以前には、送風ファンを取り外さずにクリーニングしておりましたので、毎回クリーニング後にはお客様に汚水を見て頂いて、汚れがこんなに落ちましたというのを確認して頂いていたのですが、この頃には送風ファンを取り外してクリーニングしておりますので、こういう汚水はあまり見て頂く事はなくなりました。
今回の写真の汚水ですが、クリーニングさせて頂いたのが2014年製のダイキンのお掃除ロボット付きのエアコンでした。この機種は残念ながら構造上送風ファンを外せない形でしたので、残念ながら取り外さないままでのクリーニングになってしまいました。
10年使用して初めてのお掃除ということでもあり、壁から取り外しての完全分解をお勧めしたのですが、壁に取り付けたままでとの事でしたので、一般的な施工方法でお掃除させて頂きました。エアコンの汚れ具合を見て完全分解の方が良かったと思うくらいに汚れていました。
汚れが酷い場合には、この写真の様な汚水が出る事はよくあります。今回は水道からの水を使ってケルヒャーの高圧洗浄機を使う事が出来ましたので、それなりにキレイになったと思います。
お掃除はどんなお掃除でも同じなのですが、汚れが酷くなる前に、汚れが軽いうちにお掃除しておくと簡単に落とすことが出来ます。でも長年放っておいてお掃除しますと、時間もかかり強い洗剤が必要になったり素材を傷めたりすることにもなってしまいますので、お掃除は早めに軽いうちにチョコチョコっとがベスト。分かっていても出来ない事でもありますが・・・