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熱交換器の裏側の黒い塊は?

壁掛けエアコンをお掃除する時に、熱交換器の直ぐ下にある送風ファンを外さずにお掃除した場合、送風ファンに付着しているカビを洗剤・水で洗いますとその汚れが直ぐ上の熱交換器の裏側に飛び散ります。そしてその汚れは熱交換器の表面から洗い流しても、エアコン用の高圧洗浄機では残念ながら貫通せずに、カビの塊として残ってしまいます。それが写真の様子です。

表面から見たらキレイになった様に見えても、実は色んな所に汚れが残り、臭いの原因になります。

そういうエアコンクリーニングを2年前までは何にも気付かずにしていました。そういう施工方法しか知らずに、当然のようにしてきたのですが、今思えばこんなエアコンを多数作ってきたのではないかと思います。

この写真のエアコンは、事情があってヤフオクで購入したエアコンです。クリーニング済みと書いてありましたが、そのお掃除もどこまでのお掃除なのかは、本人のレベルでしかありません。エアコンの表面を軽く拭いて、お掃除してあります。と言うのも、完全分解してお掃除するのも程度の差はあれ、どちらもお掃除には違いありません。

その辺りが、お掃除というもののハッキリしない分部だと思います。人の感性だけで、とても綺麗だと思う人も、普通かと感じる人も、汚いと思う人もいるものです。絶対というのがない以上は、どこまで分解してどんなクリーニング方法でどもまで綺麗にするのかを表示する必要があると思います。

私どもはエアコンクリーニングの際には分解した所で、お客様にどこまで分解したのかそしてその付着している汚れはこういうものです、と見て頂くようにしています。

施工後はどこまで綺麗になったのか、取れない汚れ場所の説明等もするようにしております。

結局は完全分解してお掃除しないと汚れが残ってしまいますが、完全分解しなくても壁に取り付けた状態でも下から送風ファンに洗剤・水を掛けてもよごれやカビが塊にならない程度の軽い汚れの段階でお掃除するのが一番です。

お掃除は汚れの軽い時であれば軽いお掃除で済みますが、酷くなればなるほど強い洗剤も必要になりますし、強い道具も必要になって結局は素材を傷つけることにもなってしまいます。それがお掃除の極意です。分かっていても面倒臭いというのがお掃除かもしれません。

自分でするのが面倒くさかったり、自分で出来ない場所であればプロにお願いするしかありません。その際には、どこまで綺麗にするのか、施工の方法、施工時間、どこまで分解するのか等、確認する必要があります。