今回は退居予定のお客様の社宅のお掃除に伺いました。水回り中心でしたが、その中でも最も時間が掛かるのがレンジフードになります。大体2時間程度は掛かります。一軒家でキッチン周りとレンジフードのお掃除を入れますと3時間から4時間かかることもあります。

今回は比較的新しいレンジフードでしたが、油の付着具合を見ますと、それなりに自炊をされていたのだと思います。

このレンジフードはIHクッキングヒーターの上部に下向きに設置してあるタイプですが、比較的にお掃除しやすいかと思います。

カバーのお掃除ですが、油が少なければ直接油取りの用のアルカリ洗剤を掛けてブラシや研磨剤の入っていないナイロンタワシ等で洗い流すだけで取れますが、油が多いと中々落とすのが大変ですので、その場合にはカバーがスッポリ入る容器にお湯と洗剤を入れてしばらく置きますと簡単に落とすことが出来ます

新しいレンジフードではあまり問題ありませんが、年数の経ったレンジフードの場合には汚れと一緒に塗装が取れてしまう事があります。汚れを落とすには仕方ありませんが、その時には渇いてから塗装するという方法があります。新聞紙の受けにカバーを乗せて黒い塗料のスプレーをすると元のように戻すことがでします。

もう一点ですが、塗装がしてないアルミのカバーの場合には、アルカリ洗剤に長時間付け置きしておきますと、カバーが黒ずんでしまいますので、注意が必要です。私の場合には洗剤に漬けたら直ぐにその容器の中で洗い始めます。

中には油が固着している事もありますので、その場合には洗剤に漬けて洗ってまた付けて洗ってを繰り返します。

次にシロッコファンですが、丸いカバーを取り外します。ネジ3本で固定されていました。それを外しますと後は中心のネジを取るだけです。逆ネジになっている場合が多いので注意が必要です。通常のネジと逆向きのネジになりますので、いつもの反対側に回すと取る事が出来ます。

取り出したシロッコファンの羽根には油が固まって付着しています。これは同じようにアルカリ洗剤を入れたお湯の中に漬け込みます。先ほどカバーの洗浄の時に使った容器の中の洗剤の入ったお湯をバケツに移し替えてそれを使用します。

取り外したネジも一緒に漬け込みます。

シロッコファンがアルミ製の場合には、長く漬けて置きますと黒く変色することがありますので、注意が必要です。長くても5分程度にしておく方が無難です。

一旦付けたシロッコファンをとりだして、歯ブラシとか専用のブラシがありますのでそれで羽根の一枚一枚を洗っていきます。このブラシは100円均一のお店に売っていますのでご利用下さい。ただ羽根の上下の隅の方は取れませんので、その部分は歯ブラシを使うと落とすことができます。油が固着している場合にはこのブラシだけで落すのは艱難ですので、その場合には専用のヘラを使います。

こういう専門のヘラはお店には販売してはいませんので、必要な時にはネット販売している所がありますのでご利用下さい。

シロッコファンの汚れを落とした後は、ファン回りの油汚れを取ります。

今回のレンジフードの汚れはそれ程周りに付着していませんでしたが、あまりに酷い場合にはヘラで削り落とします。曲部用のヘラがありますのでそれを使用しますと削りやすいです。固着したのを削り落としましたら、あとは油取り洗剤を掛けてナイロンタワシで洗います。洗剤をスプレーするときにはモーター付近にはかからない様に注意します。

この部分の汚れ落としが終わりましたら、あとは全体の周りが油で汚れいる部分がありますので、洗剤を掛けて洗います。洗剤が垂れますので、下にしっかり養生します。新聞紙でも大丈夫です。

全てキレイに洗い終わりましたら後は組み立てるだけです。古いタオルがありましたらそれでしっかりと拭き取るとキレイになります。

中にはシロッコファンが錆びて茶色になっていることがあります。その場合にはどうしようもありません。

ガスレンジの五徳の汚れも簡単には落とすことが出来ません、その場合にはお湯の中に油取り洗剤を入れて長時間漬け込みます。五徳に関しては、長時間漬け込んでも変色等の問題はありません。

その後はヘラで削ったり、100円均一の店で売っています焦げ取りスポンジを利用して洗います。

シンク周りのお掃除は汚れが溜まってかお掃除するという感覚から、毎回料理を終えたら必ず拭くという習慣が大事です。本の一拭きしておくだけで美しさを維持できます。レンジフードのカバーも軽く拭きとっておくと汚れが固まらずにお掃除がとても楽です。壁面も一拭きして下さい。特に油を使った場合には大切です。

そこでですが、お掃除する時に、上の写真のように周りに何もなければお掃除はとてもやりやすいのですが、調味料とか色んなものが乗っているとお掃除がとてもしにくくなります。そういう物は上に置くのではなくて棚の中とかに片付けるのがおススメです。使う時に棚から出して、使ったらまた片付ける。これでスッキリした状態にできます。綺麗なご家庭の場合には実に物が少ないです。物が有っても外に出ていないのかもしれません。しっかり片付けができている状態にしてあればお掃除が本当に楽にできます。

これは、浴室の場合でも同様です。浴室の中にシャンプーとかコンディショナーとか石鹸が沢山置いてありますと、お掃除が大変になりますし、底の部分がヌメヌメになってきます。中には空っぽの容器が放置されている場合があります。そうなりますとお掃除が益々大変になってきますので、お風呂に入る時に必要なシャンプーや石鹸を持って入って出たらキレイに拭いて棚の中に片付ける。これだけでも実践できたら綺麗さを維持できます。これもわずか数分の作業です。