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エアコンの防カビコートは意味があるのか

エアコンクリーニングをした際に、オプションで防カビコートを勧める業者がいます。エアコンは冷房を使用すると、温度差によってエアコン内部が結露します。湿気の多い状態は、カビが繁殖しやすい環境となりますので、早ければ半年一年でもカビが生えてきます。

カビの発生するのを少しでも抑えるために、防カビコートを施工すると効果があります。ただその効果がどれ位かといいますと、3カ月から半年とかとも言われています。勿論そのエアコンの使用頻度や設置してある場所等によっても変わります。ただ防カビコートを施工しても半年も持たないとした場合には、施工金額3000円程度だとしても意味があったのかどうかと疑問に思えてくるでしょうね。

はっきりした効果が伝えられないと、不満につながってしまいますので、私どもではこれまでは、防カビコートを特にお勧めはしてきませんでした。つまりハッキリした効果が分からないものをお勧めする事は出来ないからです。

エアコンクリーニングを始めた頃には、防カビコートを無料で施工するというサービスをしていたのですが、一般的に売られている防カビコート剤をクリーニング後に塗布するというだけでした。実は防カビコート剤はエアコンがしっかりと乾いていない状態で塗布しても液剤が流れてしまって殆ど効果がありません。そんなことも知らずに施工しておりました。業者の中には今でもそういう施工をしている方もあるかもしれません。または今使っている防カビコート剤がどういう物であるかも知らずに、どの部品に塗布してもいいのかも知らずに使用して入る方も多いのではないかと思います。

今回、埼玉県で防カビについて35年研究されている所に行って、エアコンの防カビコートの研修を受けてきました。カビについての事や、防カビ剤の事、他の防カビコート剤との違いなどを学ばせて頂きました。

防カビコートproを使用しますと、2年から3年の効果があるようです

 日本工業規格(JIS)に薬剤のカビに対する抵抗力を試験する「カビ抵抗試験(z2911)があります。試験する検体に防カビ剤を付けて、シャーレの中に置いき、数種類のカビ菌と栄養剤を混ぜてたものを全体にスプレーして、湿度・温度共にカビが生える期間を目視で試験するというものです。

この期間で28日間をクリアできれば、およそ1年間防カビ効果があると言われています。この防カビゼロは抵抗試験で196日間の記録を取得している洗剤です。196日は過去の試験で新規で280日を継続中です。

防カビコートproは3工程の技術

「カビの殺菌処理」細菌除去の「深部殺菌処理」仕上げの「防カビ処理」で合計3工程から成り立つ技術です。

1カビ殺菌処理

 カビ・藻類の種類や対象物によって使用する薬剤を変えますが、多くは塩素系カビ取り剤を使います。

2深部殺菌処理

 エタノール系の浸透剤を使って残留した細菌やゴミを除去します

3防カビ処理

まっさらになった対象面に浸透力のある防カビ剤を付けて内部まで被膜を作ります。