
エアコンクリーニングを業者に依頼したことがないお客様は、何処に頼んでも施工方法は大差がないのではないかと思われている方も多いかもしれません。そしてコマーシャルで見たことがあるエアコンクリーニングが普通なのかと思っているかもしれません。
多分数年前はそうだったと思います。でも今では業者によってクリーニングの方法がかなり進歩しております。つまりはどこまで分解するかによってどれだけキレイに出来るかが変ってくるからです。
その分解ですが、お掃除ロボット付きエアコンですと、お掃除ユニットを取り外すのに技術がいりますし、送風ファンやドレンパン・電装部を取り外すのに技術がいります。壁からエアコンを取り外して完全分解する場合には壁から取り外す技術と取り付けの技術。完全分解する技術が必要になってきます。
分解をすればするほどにキレイになるのですが、その技術と経験がないと出来ませんし、出来たとしてもその分リスクが高くなります。また時間もかかりますので金額も高くなってしまいます。
となりますと、では一体どこまで分解するのが良いのか? そしてその場合にはいくらになるのかが問題になってきます。単に価格だけで業者を選びますと失敗するかもしれません。
施工方法は色々ありますが、どれが良いとか悪いとかではなくて、どこまで分解してどんなお掃除方法なのかを知って依頼した方が失敗することが少ないと思います。
概ね分解をより多くする業者はクリーニングの質にこだわっていますし、価格を安く設定している業者はクリーニングの施工する台数に拘っているかもしれません。
お客様も、なるべく安くて速くして欲しい場合にはそういう業者に依頼すると思いますし、価格よりも質にこだわるお客様でしたら分解をより進める業者が良いと思います。
その業者がどんな施工方法なのかを知るには、ホームページで見たり、または直接聞いてみるという方法があります。
エアコンの外装カバーやお掃除ユニットを外さずにお掃除する業者は施工時間が非常に短くて1台30分、金額も1台5000円位 お掃除ロボット付きエアコン同じ
エアコンの外装カバー・フィルター・ルーパーを取り外してお掃除する業者は施工時間はノーマルタイプで1時間~1時間半 金額は8000円~12000円位 お掃除ロボット付きですと、2時間から3時間 料金は15000円~22000円位
エアコンの送風ファン・ドレンパンを外す業者はプラス5000円位で施工時間がプラス30分位多くなります。
完全分解の場合にはノーマルタイプで2~3時間 金額は3万円位 お掃除ロボット付きですと、4時間くらいで 4万円程度
お客様の御予算とどれ位エアコンが汚れているのか等を考えてどの施工が良いのかを提案出来るのが一番かと思います。施工の技術がなければどうにもなりませんし、反対に技術があってもそこまで分解クリーニングが必用でもないのに勧めるのもどうかとも思います。
最もキレイにするのには壁から取り外して完全分解するのが一番です。ただ一度完全にきれいにしたとしても使用すればまた汚れてしまうのですから、そこまで分解する必要があるのかということもあります。完全に臭いを取りたいとか、汚れが酷くて完全分解しかキレイに出来ない場合にはその方法がbestです。
でもそこまで酷くない場合には壁に取り付けたままで、送風ファン・ドレンパン・ファンモーター・電装部を取り外してクリーニングする方法で十分ではないかと思います。
エアコンの最も汚れている部分を壁から取り外して外で洗う。残った熱交換器にはカビがあまり付着していません。カビが生えにくいからです。どちらかと言いますとホコリを吸いこんでいますので、それは取り付けたままでもかなりキレイにできます。
送風ファン・ドレンパンを取り付けたままで洗浄しますと、エアコンの最も汚れている部分ですので、取り付けたままでの洗浄には限界があります。一見分かりませんが。送風ファンのカビは高圧洗浄機でお掃除しただけでは、実はなかなか取り切れていません。黒い送風ファンですと黒いカビは見えませんので、洗った後はキレイになっていると見えますが、透明やグレーの送風ファンを同じように洗ってみると、汚れが落ちていないのがよく分ります。
更に送風ファンを取り付けたままで、高圧洗浄機で洗いますと、送風ファンの汚れが熱交換器の裏側に飛び散ってしまいます。飛び散ったカビ玉は臭いの原因にもなりますし、後日洗い落とそうとしても、そう簡単には落ちません。
ドレンパンの汚れも取り付けたままでは、落とす事は出来ませんので当然取り外した方がキレイになります。
電送部とファンモータも取り外しますと、熱交換器を洗う時に、洗剤や水が掛かって故障するという事も無くなりますので取り外した方が安全ですし、電装部を付けたままでその部分を養生するとなりますと、どうしても水が掛かるのが心配ですので、なるべく掛からないような洗い方になってしまいます。
私どもの方では、以前は一般的な施工方法、つまり外装部とルーパー、フィルターを取り外して電装部を養生してクリーニングをする方法で施工していました。しかしクリーニングをしている間に、汚れがとれていない事に気付いていまの施工方法、送風ファン・ドレンパン・ファンモーター・電装部まで取り外して洗浄する方法にしました。
その分時間がかかりますので、金額は上げたいところですが、以前のままで施工しております。エアコンを壁から取り外して洗浄する完全分解クリーニングも施工しております。お客様から完全分解クリーニングの依頼があったときでも、必要がなければ、その事を説明しています。